発達特性と発達障害の違いとは?

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こんにちは。
コンフィアンサスタッフのわたなべです。

みなさんは、発達特性と発達障害の違いをご存知でしょうか?

  • 忘れ物やミスが多い。
  • 周りに合わせるのがしんどい。
  • 予定変更があると頭が真っ白になる。

こうした傾向を持つ人は、発達障害なのではないかと考えることがあるかもしれません。

ただ、似た傾向があることと、発達障害と診断されることは同じではありません。

この記事では、発達障害・発達特性・グレーゾーンの違いと、生活や仕事で困りごとがあるときの考え方を解説します。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
発達障害の診断や治療の必要性は、医師・専門機関が個別に判断するものです。
チェックリストだけで自己診断はせず、
生活・仕事・人間関係で困りごとが続く場合は、医療機関や支援機関へ相談してください。

発達特性とは

発達特性とは、
注意の向きやすさ、物事の捉え方、感覚の受け取り方、対人関係のつくり方などに見られる、その人なりの傾向のことです。

たとえば、

  • 忘れ物をしやすい。
  • 興味があることには強く集中する。
  • 曖昧な指示が苦手。
  • 音や光などの刺激に疲れやすい。
  • 予定や手順が決まっている方が安心する。

といった傾向(特性)がよく取り上げられますが、
特性の度合いが強くても、本人が困っておらず、生活・仕事・人間関係が大きく崩れていない場合は、それ自体が問題になるとは限りません。

発達障害とは

一方、発達障害とは、
生まれ持った発達特性によって日常生活・学業・仕事・対人関係などに継続した困りごとが生じている状態です。困りごとの大きさは、環境との相性によって変わることがあります。

発達特性・得意不得意 × 環境との相性
困りごとが出る場合も、出にくい場合もある

つまり、同じ特性があっても、

  • 手順が明確な仕事では力を発揮しやすい。
  • 急な変更や同時進行が多い環境では負担が大きくなる。
  • 周囲が特性を理解していると困りにくい。
  • 理解や配慮がない環境では疲弊しやすい。

というように、環境によって困りごとの出方は変わります。

診断名だけではなく、「どんな場面で何に困るのか」を整理することが重要です。

発達凸凹の簡易チェックリスト

以下は、自分の傾向を振り返るための簡易チェックリストです。
診断を行うものではなく、チェック数だけでADHD・ASDの有無を判断することはできません。

また、ADHDとASDの傾向が重なる人も多くいます。
気になる項目が多い場合は、「自分は何の診断か」を急いで決めるよりも、どのような場面で困りやすいかを確認してみてください。

確認・段取り・衝動に関する傾向
□些細なミスを何度もしてしまう。
□単純作業など、根気がいる仕事が苦手に感じる。
□人の話をうわの空で聞いてしまうことがある。
□忘れ物や、やるべきことのし忘れが多い。
□同時に複数のことをしようとすると、優先順位がつけにくい。
□周囲で何か起きると気になり、集中が切れることがある。
□衝動買いなど、よく考える前に行動してしまうことがある。
□手足を動かしている方が落ち着くことがある。
□思ったことをすぐ口に出してしまうことがある。
□人の話を聞くより、自分が話したくなることがある。

対人関係・感覚・こだわりに関する傾向
□大勢で過ごすより、1人または少人数の方が楽に感じる。
□周囲に合わせることが難しく、「空気が読めない」と言われたことがある。
□白黒をはっきりさせたいと感じることが多い。
□予定・席・道順・配置などが変わると落ち着きにくい。
□子どもの頃から、運動や手先を使うことが苦手だった。
□比喩や遠回しな表現の意味をつかみにくいことがある。
□文章は読めても、内容をすぐ理解しにくいことがある。
□早とちりや勘違いが多いと感じる。
□大きな音、光、におい、触感などが強い負担になることがある。
□興味があることとないことの差が大きいと感じる。

傾向ごとの特徴

ADHDとは?

ADHDは、注意欠如・多動症と呼ばれる発達障害のひとつです。
主な特徴として、以下が挙げられます。

  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

ただし、特徴の出方や困りごとは人によって異なります。
大人になると、外から見て分かる多動よりも、忘れ物・段取りの難しさ・気が散りやすさ・衝動的な発言などとして表れることもあります。

ADHDの特徴が困りごとになりやすい例

  • 確認不足でミスを繰り返してしまう。
  • 提出物や約束を忘れてしまう。
  • 複数の作業を同時に頼まれると混乱する。
  • 締切直前まで取りかかれない。
  • 感情が高まったときに、言葉や行動が先に出てしまう。など

ADHD傾向を活かしやすい場面の例

  • 興味がある分野に強く集中できる。
  • 新しいことへの好奇心が強い。
  • 変化がある仕事や、行動力が求められる場面で力を出しやすい。
  • アイデアを出す、すぐ試すといった場面で役立つことがある。など

ADHD傾向の特徴は、環境次第でアクティブな強みにも、困りごとにもなります。

ADHD傾向がある人の生活・仕事での工夫例

  • 作業時間を短く区切り、途中で小休憩を入れる。
  • やることを頭の中だけで管理せず、メモ・予定表・リマインドに出す。
  • 作業を「今やること」「後でやること」に分ける。
  • 締切の直前ではなく、途中の確認日をつくる。
  • 持ち物の置き場所を固定する。
  • ミスが起きやすい作業は、チェックリストやダブルチェックを使う。
  • 集中しやすい時間帯に、重要な作業を置く。
  • 困りごとを一人で抱えず、必要に応じて周囲へ確認を依頼する。

ASDとは?

ASDは、自閉スペクトラム症と呼ばれる発達障害のひとつです。
主な特徴として、以下が挙げられます。

  • 人とのやり取りやコミュニケーションの特徴
  • 興味・関心の偏りや、こだわりの強さ
  • 感覚の受け取り方の違い
  • 予定変更や曖昧さへの対応の難しさ

「スペクトラム」という言葉の通り、特徴の現れ方や強さは人によって大きく異なります。

ASDの特徴が困りごとになりやすい例

  • 曖昧な指示では何をすればよいか分からない。
  • 雑談や暗黙のルールが負担になる。
  • 急な予定変更で混乱しやすい。
  • 音・光・におい・人の多さなどで疲れやすい。
  • 自分の意図と相手の受け取り方がずれることがある。
  • 興味がない作業への切り替えが難しい。など

ASDの特徴を活かしやすい場面の例

  • 手順やルールが明確な作業に取り組みやすい。
  • 興味のある分野を深く掘り下げられる。
  • 正確さ、継続性、細部への注意が求められる場面で力を出しやすい。
  • 決められた方法を安定して続けることが得意な場合がある。など

ASD傾向の特徴は、環境次第で丁寧な安定感がある強みにも、困りごとにもなります。

ASD傾向がある人の生活・仕事での工夫

  • 指示は口頭だけでなく、メモやチャットなど文字でも確認する。
  • 「いつまでに・何を・どこまで・優先順位」を具体的にする。
  • 予定変更がある場合は、できるだけ早めに共有してもらう。
  • 苦手な刺激が多い場所では、席・休憩場所・イヤホンなどを工夫する。
  • 困ったときの相談先や相談の方法を事前に決めておく。
  • 自分が理解しやすい説明方法を周囲に伝える。

グレーゾーンとは?

「グレーゾーン」は医学的な正式診断名ではありません。

一般には、発達障害の診断基準を満たすかどうかが明確ではないものの、
発達特性によって生活や仕事で困りごとがある状態を指して使われることが多い言葉です。

診断がないから困りごとが小さい、支援が不要というわけではありません。

たとえば、

  • 職場が変わると急にミスが増える。
  • 人間関係の負担が重なると体調を崩しやすい。
  • 生活に余裕があると問題なく過ごせるが、忙しくなると回らなくなる。
  • 周囲の理解や業務の進め方によって、働きやすさが大きく変わる。

という場合は、診断名の有無にかかわらず、環境調整や支援を検討する意味があります。

■参考になりそうな記事:
発達障害で仕事が続かないと感じる方へ

発達障害と二次障害

発達特性による困りごとを長期間抱え、失敗体験や対人関係の負担が重なると、
うつ、不安、不眠、依存などの心身の不調につながることがあります。

こうした状態を二次障害と呼ぶことがあります。

ただし、うつや不安があるからといって、必ず発達障害や発達特性が背景にあるとは限りません。
原因は一つではなく、生活環境、仕事、人間関係、身体の状態などが重なっていることもあります。

大切なのは、診断名を急いで決めることではなく、

  • 何が負担になっているのか
  • どの場面で不調が強くなるのか
  • どうすれば負担を減らせるのか

を整理していくことです。

発達特性と付き合っていくコツ

【最重要】1人で解決しようとしない

最も大切なのは自分がつぶれてしまわないこと

もし、お困りごとが続き、しんどさを感じている場合は、医師、相談支援事業所、就労支援機関、家族などに相談することをおすすめします。
1人でどうにかしようとするのは、物理的にも、精神的にも非常に大きな負担になりますし、どうしようもできないこともたくさんあります。

でも、同時に忘れてはいけないのは要求するだけの人にならないこと
自分ができること・すべきことはし、サポートが必要なことは協力してもらう。のが他者との関わりで自分を擦り減らさないポイントです。

【自分ができること】まずは自分の傾向を知る

「何が苦手か」だけでなく、

  • どんな環境なら集中しやすいか
  • どんな説明なら理解しやすいか
  • 何が重なると疲れやすいか
  • どんな作業なら続けやすいか

を把握すると、対処方法を選びやすくなります。

また、自分を理解していく上で、自分に近い人からの客観的な意見も重要なヒントになります。

【相談してみること】働き方や環境を見直す

  • 仕事内容
  • 勤務時間
  • 通勤
  • 休憩の取り方
  • 指示の受け方
  • 人との関わり方など

を変えることで、仕事での負担を軽くする手段もあります。

また、必要に応じて、

  • 一般就労(オープン・クローズ)
  • 障害者雇用
  • 就労移行支援
  • 就労継続支援A型・B型

など、自分に合う働き方を検討するのも1つです。

【協力を依頼すること】自分の特性と対処法を知ってもらう

周囲に伝えるときは、「配慮してほしい」だけで終わらせず

  • 口頭だけでは忘れやすいため、メモでも指示をもらえると助かる
  • 急な変更が苦手なので、可能な範囲で早めに共有してほしい
  • 作業の優先順位を一緒に確認したい

のように、困りごとと対処方法をセットで伝えると、協力を得やすくなります

【まとめ】診断名より、今困っていることに注目しよう

発達障害か、発達特性か、グレーゾーンか。
言葉と意味を知ることは、自分を理解するきっかけになります。

一方で、診断名だけで「できる・できない」や「働ける・働けない」を決める必要はありません

大切なのは

  • 今、どんな場面で困っているのか。
  • 何が負担を大きくしているのか。
  • どんな工夫や環境なら力を出しやすいのか。
  • 一人で抱えず、誰に相談できるのか。

など自分の状況を整理することです。

もし、今お困りごとがある場合は、診断名の有無にかかわらず、環境や働き方を調整しながら、自分に合う方法を探してみてもよいかもしれませんね。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。
発達障害の診断や治療の必要性は、医師・専門機関が個別に判断するものです。
チェックリストだけで自己診断はせず、
生活・仕事・人間関係で困りごとが続く場合は、医療機関や支援機関へ相談してください。

発達特性と発達障害の違いとは?
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