こんにちは。
コンフィアンサ Staffです。
突然ですが、みなさんは病院で出された薬(処方薬)、ちゃんと飲んでますか?
相談や見学に来てくれた方にも同じ質問をしてみると、
- 効果を感じないから、飲んでない。
- 調子が悪い時だけ、飲んでいる。
- 眠剤だけ飲んでいる。
などなど、理由はそれぞれあれど
自己流で飲んでいるという方が結構いらっしゃいます。
そこで今回は、就労支援の頻出ワード「出された薬は飲もう。」について解説します!
※本記事は一般的な情報提供を目的として作成しています。
服薬方法や減薬・断薬については、必ず主治医や薬剤師へご相談ください。
自己判断による服薬中止や変更は症状悪化につながる場合があります。
【理由】「出された薬は飲もう」と言われる理由
「なんで薬飲むの?」と聞かれると、大体の方は「病気を治すため」と答えるかと思います。
これはこれで正解なのですが、
実はもう1つ理由があって、働くという面ではこちらも重要だったりします。
薬を飲む理由は2つ
1つ目は「病気を治すため」。
そして2つ目は、「悪くない状態を維持するため」です。
イメージ図にするとこんな感じ。

①症状を抑える→病気を治す→沈静
②悪くない状態を維持→崩れにくくする→予防
働くという点では、
崩れないのが大事!
そもそも、何もなくても働くのは大変なのに、体調・気分が崩れた状態だと余計に大変です。
だからこそ、就労をしていく上では、2つ目の理由「悪くない状態を維持→崩れにくくする→予防」が重要になります。
■参考になりそうな記事:
→働くための5つの土台「職業準備性」とは?を詳しく見る。
→精神障害で働けないと感じる方へを詳しく見る。
【副作用・効果的な使用・服薬調整】薬との付き合い方を知ろう
副作用
「薬の副作用」について正しく理解できますか?
副作用というと、その薬のデメリット。とイメージされやすいですが、
本来の意味は「期待していない効果」のこと。
イメージだとこんな感じ。

不安で困っているAさん
不眠に困っているBさん
処方された薬は同じ「抗不安薬」
効果は抗不安・眠気
Aさんは不安が和らいだけど、日中の眠気が残って困っている。→副作用。
Bさんは不眠が和らぎ、眠れるようになった。→眠気という作用を活用することで、不眠の改善につながった。
同じ薬でも、期待する効果の出方によって副作用の有無が変わります。
風邪薬やビタミン剤など、どんなお薬でも副作用が出る可能性はあります。
後述で詳しく解説しますが、服薬調整ではこの副作用もポイントの1つになります。
- よく見られる副作用の例
- 眠気
- 口の渇き
- 便秘
- 体重増加
- 手の震え
- ソワソワ感・ムズムズ感
【効果的な服薬】”薬”に頼る? 使う?
あなたは、薬に頼っていますか?それとも、使っていますか?
相談や見学に来てくれた方や、利用者さんから「薬が合わなくて、変えてもらった。」というお話をよく聞きます。
服薬調整は必要なことですが、
見落としがちなのが、症状の全てが薬で収まるとは限らない。という点。
薬だけに頼って、症状を消そうとすると副作用で逆にしんどくなる可能性が高いです。
薬だけでなんとかしようと頼るよりも、環境調整と治療・リハビリ組み合わせて、薬を使いこなしましょう。
【効果的な使い方】薬物療法 + 環境調整 + 治療・リハビリ

お薬を効果的に使うには、
環境調整と他の治療法を組み合わせることでより効果を発揮します。
上のイメージ図の円のどれか1つだけを大きくするのではなく、ご自身の状態のバランスをお医者さんと相談しながら薬を使っていきましょう。
服薬調整
服薬(薬物療法)の基本的な考え方

ご自身の状態を、天秤にかけていきます。
平常時は、両方の皿には何も乗せていない状態
天秤は均等。=体調が安定している。

何かの症状が出てきた時、片方の皿に症状が乗っています。
天秤は症状の乗った方向に傾きます。=体調悪化。

傾いた天秤のバランスを取るために、
もう片方の皿にお薬を乗せます。
天秤の釣り合いが取れる。=体調安定。
服薬調整が必要な状態

①症状に対して、薬が釣り合っていない場合。
②副作用が症状に乗っかり、薬との釣り合いが取れていない場合。
どちらも天秤の釣り合いを取る作業(服薬調整)が必要。
この天秤の釣り合いを取る作業(服薬調整)は、基本的に時間がかかります。
お薬の効果には個人差があり、
- どの薬がよく効くか?
- どの程度の量が適切か?
- 副作用はどうか?
など、試行錯誤や微調整が必要になるためです。
こうゆう点を伝えてみて
ご自身の体調を一番知っているのは、あなた自身。
そして、お医者さんはあなたや診察の同行者の話を聞き、薬の種類・量を判断します。
なので、あなたの状況を正確に伝えるほど、服薬調整の精度は上がります。
ささやかな事や感想でもOK。
以下の様に「薬の印象」「身体や心の様子」と分けてチェックしてみると、伝えやすくなります。
もし可能であれば、支援者や家族の方などに同行してもらい、客観的な意見を伝えてもらうことも有効です。
- 薬の印象
- 大きくて、飲みにくい。
- 味が苦手。まずい。
- 飲み忘れが多い。
- 1日に飲む回数が多い。
- 昼は家にいないので、飲みにくい。など
- 身体や心の様子
- 最近イライラすることが増えた。
- 最近寝つきが悪い
- 薬を飲むと体がだるい
- 口が乾いてつらい
- 幻聴が楽になってきた。
- 便秘がち。
- 手の震えが出ることが増えた
- 薬を減らしていきたい など
服薬調整を相談するときのポイント
まず、
あなたが診察を受けている相手はお医者さん。
治療のプロです。
めちゃめちゃ勉強しても合格が難しい医師免許を取って、日々、激務をこなしている人です。
ネットで見た「あの薬がいい」「この薬はダメ」の様な素人知識は一旦、置いておきましょう。
そして、「即改善を求めない。」
薬には効果が発揮されるまで、時間が必要なものもあります。
また、症状によっては、元の状態に戻す。ではなく、悪化しない様にするが目的であることがあります。
この場合、悪化はしないので効果を感じづらい事があります。
調整前は体調の悪さが80%だったのが、調整後は体調の悪さが80%以下になったか?といった点に着目してみましょう。
【服薬管理・自己判断でやめるリスク】薬を続けることも治療の一部
服薬管理
診察で不調を正しく伝えて、最適な処方薬を持って帰ってきても飲まなきゃ効果は出ない。
そりゃそうなのですが、
- ついつい飲み忘れてしまった!
- 薬を飲むタイミングを間違えた!
- 調子が良くなってきたから、飲むのやーめた!
などなど、処方薬を正しく飲み続けるのって意外と難しかったりもします。
でも、「忘れないようにカレンダーを使おう」「飲み間違えないように日付を書いておこう」など工夫もできます。
もし、1人では難しいのであれば、訪問看護などのサポート制度もあるので、病院で相談してみるのもおすすめです。
自己判断で服薬をやめるリスク
自己判断で服薬を止めるのは、大きいリスクがあります。
特にこの2点
再発率が上がる
再発後の治りが悪くなる。
しんどい状態が長く続いてしまう可能性が高く、
「はたらく」という観点でもしんどさを抱えながら仕事をしていくのは悪循環に陥ってしまいます。
服薬を止めるには、段階を踏んで少しづつ薬の量・種類を減らす減薬をするのが一般的です。
もし、薬を止めたいと思ったらお医者さんに相談をしてみましょう。
【まとめ】出された薬は飲もう
病院で処方された薬は、「病気を治すため」だけでなく、「安定した状態を維持して再発を防ぐため」にも使われています。
特に就労を目指す方にとっては、症状を完全になくすことよりも、体調を大きく崩さずに過ごせる状態を続けることが重要です。
そのために、
・医師の指示通りに服薬する
・気になる症状や副作用を診察時に伝える
・自己判断で薬を中断しない
・生活リズムや環境調整も合わせて行う
といったポイントを意識することが大切です。
薬は「頼るもの」ではなく、「上手に使うもの」。
薬だけですべての問題が解決するわけではありませんが、体調を整えながら働く準備を進めるための大切な手段のひとつです。
■参考になりそうな記事:
→働くための5つの土台「職業準備性」とは?を詳しく見る。
→精神障害で働けないと感じる方へを詳しく見る。
※本記事は一般的な情報提供を目的として作成しています。
服薬方法や減薬・断薬については、必ず主治医や薬剤師へご相談ください。
自己判断による服薬中止や変更は症状悪化につながる場合があります。










