こんにちは。
コンフィアンサスタッフのわたなべです。
「就労支援」って制度
私、この業界で働くまで全く聞いたこともなかった言葉でした。
実際に働きながら、
様々な制度やサービスを初めて聞いては調べ、
また聞いては調べ…
「こんな制度あったんやー」と知ってきました。
困りごとの数だけ、幅広くサポートがある分…
「なにせ多い!」
ということで、今回は「困ったときに利用できる制度や支援(社会資源)」をまとめました。
【はじめに】社会資源とは?
就労支援以外の支援や制度で思い浮かぶものはありますか?
- 障害者手帳
- デイケア
- 自立支援医療
- グループホーム などなど
書き並べると、とんでもなく長くなるほど、様々な支援やサポート制度があります。
これらのように、今受けている、またはこれから利用するかもしれない制度や支援をまとめて「社会資源」と呼びます。
【考え方】社会資源は組み合わせて利用できます
たくさんある社会資源(支援やサポート制度)は、どれか一つだけを選ぶのではなく、
(基本的には)組み合わせて利用することで、多種多様な困りごと、困っている人に対応できるようになっています。
自分で必要なサポートを選べる人はもちろん、
自分だけでは何をどう利用すればよいか分からない方でも、相談しながら利用を考えることができます。
社会資源は、働くための土台となる「職業準備性」を整えるために活用すると
自分に必要な支援が見つけやすくなります。
ここからは、職業準備性の土台となる順番に社会資源を紹介していきます。
→ 働くための5つの土台「職業準備性」とは? を詳しく見る
■参考になりそうな記事:
→ 働くための5つの土台「職業準備性」とは?
【窓口・入口】困っているなら、まずは相談だけでも
行政(市役所・障害福祉課など)
生活全般や福祉制度について相談できる公的な窓口。
どこへ相談すればいいか分からないなら、まずはここ。
- 各市町村の役所(障害福祉課など)
- 地域包括支援センター ※主に高齢者向け
相談支援機関
困りごとを整理し、利用できる制度やサービスを一緒に考えてくれます。
困りごとが具体的なら、ここ。
- 基幹相談支援センター
- 相談支援専門員
- 就労支援事業所
→就労支援とは?働き方の種類を詳しく見る
病院
体調や症状に応じた治療や、医療・福祉に関する相談ができます。
通院中なら、診察と合わせて相談できるのもメリットです。
- 主治医
- 精神保健福祉士(PSW)
- 医療ソーシャルワーカー(MSW)
地域の支援
地域で安心して生活するための身近な相談先です。
身近に頼れる人が少ないときや、日常生活の困りごとを相談したいときに。
- 社会福祉協議会
- 民生委員・児童委員
■参考になりそうな記事:
→就労支援とは?働き方の種類
【体調・こころ】で困っている方
体調や心の不調、生活上の困りごとについて相談できます。
治療だけでなく、生活や仕事との両立を支える専門職もいます。
訪問サービス
自宅で医療や生活面のサポートを受けられます。
外出が難しい方や、自宅で支援を受けたい方に。
- 訪問看護
通院・相談
病院や行政機関などで、治療・リハビリ・相談を受けられます。
症状や生活状況に合わせて、さまざまな専門職が支援します。
- 精神保健福祉士(PSW)
- 作業療法士(OT)
- 公認心理師・臨床心理士
- 保健師
- デイケア
デイケアは働く準備としても利用されるケースがあります。
■参考になりそうな記事:
→「出された薬は飲もう。」と言われる理由を支援員が解説します!
【住まい・生活】に困っている方
住まいや日常生活を支えるための制度やサービスです。
安心して生活を続けるためのサポートを受けることができます。
住まいのサポート
住まいの確保や、安心して暮らせる住環境を支えるサービスです。
一人暮らしや地域での生活を続けたい方に。
- グループホーム
- 公営住宅
- 居住支援法人
生活を支えるサポート
日常生活や介護、制度利用などを支えるサービスや専門職です。
日常生活での困りごとを相談したり、必要な支援や制度につないでもらえます。
- 利用できるサービス
- 居宅介護
- 訪問介護 ※主に高齢者向け
- 地域活動支援センター
- 相談できる専門職
- 社会福祉士(ソーシャルワーカー)
- 医療ソーシャルワーカー(MSW)
- ケースワーカー
- ケアマネジャー ※主に高齢者向け
■参考になりそうな記事:
→障害も子育ても抱えていて、働けないとお悩みの方へ
【お金】に困っている方
生活費や医療費など、経済的な負担を軽減するための制度です。
状況に応じて利用できる制度は異なるため、一人で判断せず相談することをおすすめします。
一時的な生活資金を支える制度
急な出費や生活の立て直しが必要なときに利用できる制度です。
条件を満たす場合に貸付などを受けられます。
- 生活福祉資金貸付制度
医療費の負担を軽くする制度
通院や治療にかかる医療費の負担を軽減する制度です。
継続的な治療が必要な方に役立ちます。
- 自立支援医療
- 高額療養費制度
生活を支える制度
病気や障がいなどにより働くことが難しく、収入だけでは生活の維持が困難な場合に利用を検討する制度です。
利用には法律で定められた要件があり、申請すれば必ず利用できるものではありません。
これらの制度は、利用できる状態になったことがゴールではなく、
自分の体調や状況に合わせて、少しずつ働くことや社会参加など、次のステップを目指していくことが大切です。
- 障害年金
- 生活保護
■参考になりそうな記事:
→障害も子育ても抱えていて、働けないとお悩みの方へ
【障がいに関する制度】を利用したい方
障害福祉サービスを利用するために必要となる制度や仕組みです。
利用したいサービスによって必要なものは異なりますが、市町村や相談支援専門員と相談しながら手続きを進めることができます。
障害者手帳
障害の状態を証明する手帳です。
障害福祉サービスだけでなく、各種割引や税制優遇などを受けられる場合があります。
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
障害福祉サービス受給者証
障害福祉サービスを利用するために必要な証明書です。
就労支援や居宅介護、グループホームなど、多くの障害福祉サービスで必要になります。
障害支援区分
障害福祉サービスの必要性を判定するための区分です。
利用するサービスによっては、障害支援区分の認定が必要になります。
計画相談支援
障害福祉サービスを利用する際に、利用計画の作成やサービスの調整を行う仕組みです。
相談支援専門員が本人や家族と一緒に、利用するサービスを考えていきます。
障害福祉と高齢者介護でよく混同される言葉
障害福祉サービスと高齢者介護サービスでは、役割が似ていても名称が異なるものがあります。
初めて制度を調べる方は混同しやすいため、代表的なものをまとめました。
| 障害福祉 | 高齢者介護 |
|---|---|
| 基幹相談支援センター | 地域包括支援センター |
| 相談支援専門員 | ケアマネジャー |
| 居宅介護 | 訪問介護 |
障害福祉サービスは障害のある方、高齢者介護サービスは主に65歳以上の方(または介護保険の対象となる方)が利用する制度です。
どちらに当てはまるか分からない場合は、市町村や相談窓口へ相談してみましょう。
■参考になりそうな記事:
→発達特性と発達障害の違いとは?診断名より「困りごと」に注目する理由
【判断能力や日常生活に不安】がある方やご家族
判断能力の低下や、お金の管理・契約などに不安がある方を支える制度です。
本人だけでなく、ご家族が相談できる制度もあります。
必要に応じて、市町村や社会福祉協議会などの相談窓口から利用につながることができます。
- 成年後見制度(成年後見人)
- 判断能力が十分でない方の財産管理や契約などを法的に支援する制度です。
- 日常生活自立支援事業
- 福祉サービスの利用手続きや日常的な金銭管理などを支援する制度です。
【仕事】に困っている方
デイケア
生活リズムを整えたり、人との関わりやリハビリを行う医療サービス。
働く前の準備段階として
「いきなり働くのは不安」「まずは生活リズムを整えたい」「人との関わりに慣れたい」という方が利用することも多いです。
就労支援
働くことを目標にしたり、今の働き方を続けるための支援です。
「働きたい」「仕事が続かない」と感じている方が、訓練や働く場所として利用できます。
- 就労移行支援
- 就労継続支援A型
→就労継続支援A型事業所とは?を詳しく見る - 就労継続支援B型
→就労継続支援B型事業所とは?を詳しく見る
求職サポート・定着支援
就職活動や職場定着を支援するサービスです。
仕事を探す段階や、就職後の悩みについて相談できます。
- 障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)
- ハローワーク専門援助部門
- ジョブコーチ
【まとめ】困りごとに合った社会資源を活用しよう
社会資源には、医療・福祉・仕事・住まい・お金など、さまざまな支援があります。
大切なのは、制度を利用すること自体が目的ではなく、
「自分はこれからどう生活していきたいのか」を考えながら活用することです。
もし、その方向性が決まっていないと、
時間をかけて手続きを進めても「思っていた支援と違った…」と感じてしまうことがあります。
また、支援する側も
本人の希望や目標が分かるほど、その人に合った支援を考えやすくなります。
社会資源に頼ることは悪いことではありません。
社会資源に生かされるのではなく、社会資源を活かして「自分はこうしていきたい」を実現するための手段として、上手に活用していきましょう。











